【経済の話】Android端末、15年までに他OSを抜く予測

Android端末、15年までに他OSを抜く予測

ウォール・ストリート・ジャーナル 3月28日(金)13時27分配信

 米グーグルのモバイル端末用無償基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した機器の出荷台数が、2015年までにそのほか全てのOSを追い抜く見通しだ。米市場調査会社ガートナーが公表した米スタティスタのデータで明らかになった。

 米アップルのスマートフォンiPhone(アイフォーン)」、タブレット型端末「iPadアイパッド)」、パソコン「Macintoshマッキントッシュ)」の出荷が世界各地で伸びる中、同社の「iOS」と「OS X(テン)」を搭載する機器の数も増えている。

 だがアップルのOSは同社製品専用だ。メーカーは大手だが、1社しかない。一方、アンドロイドは韓国のサムスン電子LG電子、米モトローラなど、あらゆるサードパーティーが利用できる。1980〜90年代に米マイクロソフトのOS「ウィンドウズ」を搭載したパソコンがあふれかえったように、アンドロイド端末が増えるのも当然だ。

 「その他」のOSにグーグル、アップル、マイクロソフトが含まれていないにもかかわらず、その端末の出荷台数がこれほど多いことを不思議に思うかもしれない。このデータに「フィーチャーフォン」、もっと愛情のない言い方では「低機能電話」と呼ばれる従来型の携帯電話が含まれていることなどが理由だ。

 ガートナーによると、12年の携帯電話出荷台数は17億5000万台だったが、うちスマホは6億8000万台にとどまった。スマホの販売台数は13年に初めてフィーチャーフォンを抜いた。アップルのスマホは依然としてかなり高価だが、中低級機種のメーカーにはアンドロイドという選択肢がある。

Brian R. Fitzgerald


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