【経済の話】期限切れ肉問題、米OSIが中国事業を徹底的に見直す=CEO

期限切れ肉問題、米OSIが中国事業を徹底的に見直す=CEO

ロイター 7月29日(火)1時44分配信

期限切れ肉問題、米OSIが中国事業を徹底的に見直す=CEO

 7月28日、米OSIのCEOは、期限切れ食肉問題で、中国事業全体を徹底的に見直す方針を明らかにした。写真はメニューに関する来店客への通知。上海のマクドナルドで28日撮影(2014年 ロイター/Carlos Barria)

[上海 28日 ロイター] - 米食品卸売会社OSIグループのシェルドン・ラビン会長兼最高経営責任者(CEO)は、傘下の中国企業・上海福喜食品が使用期限切れの食肉を出荷していた問題で、こうした慣行はグループの基準を逸脱していると強調し、中国事業全体を徹底的に見直していく方針を明らかにした。

ラビン氏は当地での記者会見で、今回の問題は「私が率いる企業の価値を反映していない」と強調した。

期限切れの食肉供給の問題が浮上したことを受け、ケンタッキーフライドチキンKFC)などを運営する米ヤム・ブランズYUM.N>は前週、OSIとの取引関係を打ち切った。米マクドナルド<MCD.N>の日本・香港部門も、上海福喜食品からの仕入れ停止に踏み切った。

二大顧客を失ったことを受け、OSIは上海福喜食品の操業を停止し、再発防止に向け、中国の全工場の状況を見直す方針を打ち出した。

デイビッド・マクドナルド社長兼最高執行責任者(COO)は、中国事業の幹部を刷新するほか、上海に品質管理センターを新設する方針を明らかにした。

さらに、中国事業に対する調査や監査の向上に向け、国際的な専門家を招くほか、1000万元(162万ドル)を投じ、上海で食品安全教育プログラムを展開していく計画を明らかにした。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140729-00000009-reut-bus_all
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します