【経済の話】アンドロイド端末の販売、今年10億台突破へ=ガートナー

アンドロイド端末の販売、今年10億台突破へ=ガートナー

ウォール・ストリート・ジャーナル 1月8日(水)10時38分配信

 米市場調査会社ガートナーが7日発表した最新の情報端末販売見通しは、米グーグルにとって喜ばしい結果となった。

 ガートナーによると、グーグル製基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した端末は2014年に世界販売台数が初めて10億台を超え、前年比26%増の11億台に達しそうだ。

 アンドロイド端末が販売台数全体に占める割合も13年の38%から45%へ拡大するとみられている。

 アンドロイドは携帯端末用OSとして長く支持されているが、13年の販売台数が前年比74%増だった点を踏まえると減速感がある。それでもガートナーは、韓国のサムスン電子宏達国際電子(HTC)、ソニーなどのメーカーに地理的に大きな商機があると指摘。17年までに、アンドロイド端末の販売台数の75%以上を新興国が占めるようになるとの見方も示した。

 パソコン、タブレット型端末、ウルトラモバイルPC、携帯電話などを総合した14年の世界販売台数の予想は前年比7.6%増の25億台。13年の3.8%増から伸びが加速する格好だ。

 こうしたなか、米マイクロソフトとアップルの差は急速に縮まっている。

 マイクロソフトのOS「ウィンドウズ」や携帯端末向けOS「ウィンドウズフォン」を使った端末は前年比10%増の3億6000万台、アップルの「iOS」「マックOS」で動く端末は29%増の3億4400万台の販売がそれぞれ見込まれている。

 ガートナーの調査部長を務めるランジット・アトワル氏は、アップルが「数年以内に」追い付くこともあり得るとみる。「アップルは急速にシェアを伸ばし続けており、マイクロソフトは別の分野へと手を広げながらも、従来市場での落ち込みを補えていない」と述べた。

 アトワル氏は、アプリケーション市場の闘いも熱を帯び、アンドロイド端末のメーカーが収益拡大の機会を見いだしていると説明した。

 「典型的な例ではアップル利用者の方がアプリケーションをダウンロードする傾向は強いが、アンドロイドは低価格のスマートフォンタブレット型端末でこの流れに持って行きたがっている」という。アトワル氏は「サムスンなどがアンドロイドのアプリケーション面に目を向け始めた。とりわけ新興国では、人々がアップグレードを重ねるに従い、アプリケーションの領域に踏み込むようになる」と続けた。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140108-00000039-wsj-bus_all
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