【経済の話】米シティがMBS不正販売で和解、70億ドル支払いへ

米シティがMBS不正販売で和解、70億ドル支払いへ

ロイター 7月14日(月)23時6分配信

米シティがMBS不正販売で和解、70億ドル支払いへ

 7月14日、米シティは、MBS不正販売問題で、70億ドルの和解金を支払うことで米当局と合意したと発表した。写真はシティバンクの看板。ニューヨークで2010年11月撮影(2014年 ロイター/Mike Segar)

[14日 ロイター] - 米シティグループ<C.N>は14日、金融危機のきっかけとなった住宅ローン担保証券MBS)の不正販売をめぐる問題で、70億ドルの和解金を支払うことで米当局と合意したと発表した。

シティによると、和解金は現金45億ドルと、借り手への支援金として25億ドルを支払う。

現金での支払いのうち40億ドルは司法省向け。JPモルガン・チェース<JPM.N>が前年11月に支払いを合意した和解金の約倍の水準となる。残5億ドルは各州の司法長官および米連邦預金保険公社(FDIC)向けの支払いとなる。

和解金支払いに絡み、シティは第2・四半期に約38億ドルを税引き前費用として計上。これにより、この日に発表した同四半期決算で、一般会計原則(GAAP)に基づく純利益(訴訟関連費用含む)が前年同期比96%減の1億8100万ドル(1株当たり0.03ドル)となった。

ホルダー司法長官は声明で、「シティ・グループが証券化していた高リスク融資の重大で広範な瑕疵を認識していたにもかかわらず、シティの社員はこうした瑕疵を隠蔽した」とし、「シティが犯した過ちの事実を踏まえると、和解金の規模は適切だ」との考えを示した。

シティが支払いに合意した和解金はアナリスト予想の倍以上だが、米当局がこれまでシティに打診していた120億ドルは下回った。

米株式市場午前中盤の取引でシティの株価は前営業日終値比約3.7%高の48.8ドル近辺で推移している。

*内容を追加して再送します。


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