【経済の話】1月対米証券投資は830億ドルの買い越し、米国債需要低下

1月対米証券投資は830億ドルの買い越し、米国債需要低下

ロイター 3月19日(水)2時43分配信

1月対米証券投資は830億ドルの買い越し、米国債需要低下

3月18日、1月の海外投資家による対米証券投資は830億ドルの買い越しとなった。写真はウォール街の標識。ニューヨークで2013年10月撮影(2014年 ロイター/Carlo Allegri)

[ワシントン 18日 ロイター] -米財務省が18日発表した1月の海外投資家による対米証券投資は830億ドルの買い越しとなった。12月は1267億ドルの売り越しだった。

ただ財務省証券は、海外中銀や他の公的投資家が2カ月連続で売却し、5億7100万ドルの売り越しとなった。海外の公的機関は1月に167億ドル、12月に119億ドルを売り越している。

米指標10年債は1月に、2012年半ば以来の好調な月間パフォーマンスを記録していたため、多くの投資家は米国債が当月に売り越しとなったことを驚きを持って受け止めている。10年債利回りは月初の3.038%から月末には2.666%に低下している。

長期有価証券は25億ドルの売り越し、株式スワップ等除いたベースでは73億ドルの買い越しだった。

中国は引き続き最大の米国債保有国で、保有額は1兆2740億ドルと、前月の1兆2700億ドルから小幅増となった。

BNYメロンのシニア市場ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は、中国の増加分は大きくないとし、「中国保有額の2カ月移動平均はなお減少傾向にある。中国は以前のようなペースでは米国債投資を行っていない」と述べた。

日本の保有額は1兆2010億ドルと、前月の1兆1830億ドルからやや増加した。

海外の投資家は他の米資産も売却しており、株は58億ドル、政府機関債は40億ドル、 社債は44億ドルのそれぞれ売り越しとなった。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140319-00000008-reut-bus_all
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