【経済の話】11月米個人消費支出は前月比+0.5%、景気の堅調さ示す

11月米個人消費支出は前月比+0.5%、景気の堅調さ示す

ロイター 12月24日(火)0時32分配信

11月米個人消費支出は前月比+0.5%、景気の堅調さ示す

12月23日、11月の米個人消費支出が前月比0.5%増加し、5カ月ぶりの大きな増加率となった。写真はニューヨークの商店で11月撮影(2013年 ロイター/Eric Thayer)

[ワシントン 23日 ロイター] -米商務省が23日発表した11月の個人所得・支出統計によると、消費支出が前月比0.5%増加し、5カ月ぶりの大きな増加率となった。所得の伸びは弱いものの、消費者の支出が続く見通しを示している。

消費支出は10月に0.4%(改訂値)増加していた。11月の増加率はエコノミスト予想と一致。7カ月連続の増加となった。

インフレ調整後の消費支出は前月比0.5%増となり、2012年2月以来の大きな増加率となった。第4・四半期の消費支出の前年比伸び率が、前期の2%から加速した可能性がある。

個人所得は前月比0.2%増と、10月の0.1%減から増加に転じた。個人貯蓄率は、4.2%に低下し、9カ月ぶりの低水準となった。

三菱東京UFJ銀行の首席フィナンシャルエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「来年は景気改善が進み、ほぼ5年前にリセッション(景気後退)が終結して以降ずっと望んでいたような明るい年になるだろう」と語った。

同統計は、景気が堅調ながらも、インフレが依然抑制されていることも示した。

前月比の個人消費支出(PCE)価格指数は2カ月連続で横ばいとなった。前年比では0.9%上昇と、10月の0.7%上昇からやや加速した。

食品とエネルギー価格を除いたコアPCE価格指数は前月比0.1%上昇と、5カ月連続で上昇率が変わらなかった。前年比は1.1%上昇し、10月と同じ上昇率となった。

インフレ指数はいずれも連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を引き続き下回っているため、FRBが資産買い入れを縮小しながらも、相当の期間、金利をゼロ近辺に据え置く可能性がある。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミストジェニファー・リー氏は「景気に弾みがついていることはFRBの資産買い入れ縮小を裏付けているが、インフレが緩やかなことから、縮小ペースはゆっくりしたものになることを意味している」との見解を示した。

*内容を追加して再送します。


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