【経済の話】12月米卸売物価指数は半年ぶり伸び率、インフレ圧力依然抑制

12月米卸売物価指数は半年ぶり伸び率、インフレ圧力依然抑制

ロイター 1月15日(水)23時56分配信

12月米卸売物価指数は半年ぶり伸び率、インフレ圧力依然抑制

1月15日、米労働省が発表した昨年12月の卸売物価指数は、前月比0.4%上昇し、6月以来6カ月ぶりの大幅な伸びとなった。写真はニューヨークのガソリンスタンドで2013年2月撮影(2014年 ロイター/Keith Bedford)

[ワシントン 15日 ロイター] -米労働省が15日発表した昨年12月の卸売物価指数(PPI)は、前月比0.4%上昇し、6月以来6カ月ぶりの大幅な伸びとなった。ガソリンが大幅上昇に転じたが、インフレ圧力は引き続き抑えられている。

PPIは市場予想と一致、11月は0.1%低下していた。

前年比では1.2%上昇した。

食品・エネルギーを除くコア指数は前月比で0.3%上昇、2012年7月以来の大幅な伸びを示した。たばこが伸びの半分近くを占めた。

コア指数は前年比で1.4%上昇した。

統計を受け、国債価格は下落、株価指数先物とドルはほぼ横ばいで推移した。

経済活動は加速しているが、労働市場に緩みがありインフレは引き続きかなりの低水準にとどまっている。

このため、連邦準備理事会(FRB)が当面、金利をゼロ近辺に維持する可能性もある。

PNCフィナンシャル・サービセズ(ピッツバーグ)のシニアエコノミスト、ガス・フォシャー氏は「インフレ率が低過ぎるとFRBは依然認識しているようだが、今月下旬には(連邦公開市場委員会=FOMCで)月額100億─150億ドルの債券買い入れ縮小が決定されるだろう」と指摘。成長率はすう勢として3%程度を見込んでいるが、これは当初の予想を上回っていると述べた。

ガソリンは2.2%上昇し、エネルギー指数の伸びの半分以上を占めた。

消費者食品は0.6%低下。パイナップルが2006年5月以来、豚肉は2012年9月以来の大幅な落ち込みとなった。

たばこ製品は3.6%上昇。乗用車が0.2%上昇したことなども、コア指数を押し上げた。

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