【経済の話】<新関空会社>最低価格2兆円程度…関空・伊丹の運営権入札

<新関空会社>最低価格2兆円程度…関空・伊丹の運営権入札

毎日新聞 6月29日(日)23時31分配信

 新関西国際空港会社が、関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)の入札における最低落札額について、金利を含めて45年間で2兆円程度とする方針を固めたことが分かった。落札した民間事業者で作る特別目的会社(SPC)が毎年数百億円を新関空会社に支払い、関空の約1兆2000億円の債務の返済に充てる。2016年春にも運営権が移る。

 入札条件などを盛り込んだ実施方針を、国土交通相の承認を得て7月中に公表する。今秋にもより詳細な入札条件を明記した募集要項を示し、入札を実施。来年夏ごろに売却先が決定する見通し。

 運営権の対価の支払い方法は、最初に支払う保証金と毎年の支払いの2本立てとなっており、保証金ゼロも可能とする。保証金が高ければ毎年の支払額は減り、逆の場合は毎年の支払額が増える。

 入札には国内の総合商社や不動産会社、金融機関、外国の空港運営の実績がある企業などが関心を示しており、複数の企業が連合を作って参加する。有利な条件を示した企業連合に新関空会社が優先交渉権を与える。

 企業連合はSPCを作って出資や融資を行い、新関空会社から関空と伊丹の運営をSPCが引き継ぐ。【久田宏】


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