【経済の話】日本郵便が今秋にもカード決済開始 三井住友信託と組んで提供へ

日本郵便が今秋にもカード決済開始 三井住友信託と組んで提供へ

産経新聞 6月16日(月)10時22分配信

 日本郵便はクレジットカードによる決済サービスを実施するため、三井住友信託銀行と提携する方向で検討していることが16日、分かった。通販事業者向けカード決済などを自ら行うことで利便性向上を図り顧客拡大を狙う。4月に設立した準備会社「日本郵便ファイナンス」が三井住友信託の出資や人材を受け入れ、今秋にも営業を開始する。

 日本郵便はネット通販事業向けに物流や決済などの一括請負サービスを提供しているが、決済は原則現金で、クレジット決済は代行業者に委託していた。子会社によるカード決済が可能になることで、これまでカード決済を導入していない小売店や通販業者などの顧客も開拓して手数料収入を得る一方、宅配便「ゆうパック」の利用拡大にもつなげたい考えだ。

 日本郵便ファイナンスの売上高計画は下期だけの2015年3月期は8億円弱だが、16年3月期は20億円、17年3月期は30億円と成長を見込む。

 日本郵政グループでは、ゆうちょ銀行がカード決済業務を行っているが、新規業務には政府の認可が必要なため、VISAやマスターカードなどで実績の高い三井住友信託銀行との提携で早期の業務開始を目指すことにした。


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