【経済の話】欧州株:3日続落、クローダやアルティス安い−独企業景況感で

欧州株:3日続落、クローダやアルティス安い−独企業景況感で

Bloomberg 6月25日(水)2時3分配信

  6月24日(ブルームバーグ):24日の欧州株式相場は下落し、指標のストックス欧州600指数は3日続落となった。この日発表されたドイツ企業景況感が今年これまでの最低に落ち込んだことが手掛かり。全米20都市の住宅価格上昇率の鈍化を示した米経済指標も注目された。

英化学品メーカー、クローダ・インターナショナルは9.1%安。利益見通しの下方修正が売り材料。新株を発行したルクセンブルクの放送・通信サービス企業アルティスは3.8%下げた。一方、スイスの種子メーカー、シンジェンタは2011年10月以来の大幅上昇。同社買収を米モンサントが検討していたと、事情に詳しい関係者が明らかにした。ドイツの高級車メーカー、BMWは2.8%上昇。同銘柄の投資判断をUBSが引き上げた。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%安の345.57で終了。月間ベースではプラスで、このまま終了すれば3カ月続伸となる。欧州中央銀行(ECB)が異例の金融緩和に踏み切ったほか、米当局が長期にわたり低金利政策を維持すると表明したことが背景にある。

ドイツのIfo経済研究所が発表した6月の企業景況感指数は109.7と、5月の110.4から低下。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト40人の予想中央値は110.3だった。

PFAアセット・マネジメント(コペンハーゲン)のシニアストラテジスト、ウィトルド・バーク氏は「Ifo指数の低下は、ユーロ圏経済のけん引役が減速しつつありドイツ企業がECBの措置に全く感銘を受けていない兆しだ」とし、「欧州の景気循環がピークに達しつつあるとの兆候が欧州株の今後のパフォーマンスを抑えるだろう」と語った。

全米20都市を対象にした4月のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で10.8%上昇。ここ1年余りで最も低い伸びとなった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は11.5%上昇。前月は12.4%上昇した。

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