【経済の話】「大筋合意なんとしても」甘利TPP相訪米へ

「大筋合意なんとしても」甘利TPP相訪米へ

読売新聞 2月14日(金)22時8分配信

 甘利TPP(環太平洋経済連携協定)相と米通商代表部(USTR)のフロマン代表の会談が15日(日本時間16日未明)、ワシントンで開かれる。

 農産品関税などを巡って難航する日米協議の打開が狙いだ。交渉の早期妥結の成否を握るヤマ場となる。

 会談は日本側が急きょ要請した。背景には、TPP交渉の要の日米協議が進まなければ、今月22〜25日にシンガポールで開かれる閣僚会合が空転しかねないという危機感があった。甘利氏は14日の閣議後の記者会見で「閣僚会合はなんとしても大筋合意にもっていかなくてはならない。そのカギを握るのは日米が懸案事項で妥結できるかだ」と強調した。

 会談で焦点となるのが、コメや牛肉など日本が「重要5項目」と位置づける農産品の関税の取り扱いだ。米国は原則として全品目の関税撤廃を求める一方、日本は10年を超す段階的な関税撤廃すら認めない衆参両院の農林水産委員会決議があり、全面的な撤廃には容易に応じられない。1月下旬から再開した事務レベルの協議でも距離は縮まっておらず、閣僚レベルで対立を解消できるかが注目される。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140214-00000965-yom-bus_all
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