【経済の話】パナ尼崎工場1棟、不動産投資顧問に売却へ 物流施設に転用か

パナ尼崎工場1棟、不動産投資顧問に売却へ 物流施設に転用か

産経新聞 1月28日(火)10時37分配信

 パナソニックが、平成25年末でプラズマディスプレーの生産を停止した兵庫県尼崎市の工場3棟のうち、最も新しい1棟の建屋を不動産投資顧問会社のセンターポイント・ディベロップメント(東京)に売却する方向で最終調整に入ったことが27日分かった。売却後は複数の企業が物流施設として利用するとみられる。

 尼崎工場は第1工場が17年に操業を始め、21年までに第2、第3工場が増強された。用地は第1、第2は関西電力から、第3は兵庫県尼崎市から借りている。

 このうち第3工場について、パナソニックはセンターポイント・ディベロップメントに売却する方向で調整している。売却額は数十億円のもよう。センターポイント社は取得後、物流施設として複数の事業会社にスペースを貸し出すとみられる。

 パナソニックプラズマテレビの販売不振を受け、24年3月に第1、3工場の生産を停止。第2工場についても25年末で生産を打ち切り、プラズマ事業から撤退することとなった。工場で働く従業員約250人は今月末から3月までに段階的に全員が退職する。

 同社は米物流施設大手プロロジスなどと売却交渉を行ったが、不調に終わっていた。第1、第2の建屋についても今後、多額の投資を行って誘致した地主の関電との間で、第三者への売却に向けた話し合いを続ける。

 パナソニックは県、市と土地の賃貸借契約の変更について協議を進める。契約は36年8月末までの事業用定期借地だが、センターポイント社が契約を譲渡承継する可能性もある。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140128-00000513-san-bus_all
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