【経済の話】12月の中国製造業PMIは51.0に低下=国家統計局

12月の中国製造業PMIは51.0に低下=国家統計局

ロイター 1月2日(木)14時43分配信

12月の中国製造業PMIは51.0に低下=国家統計局

1月1日、中国国家統計局が発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.0となり、前月の51.4から低下した。写真は昨年2月、安徽省の工場で撮影(2014年 ロイター)

[北京 1日 ロイター] -中国国家統計局が1日発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.0となり、前月の51.4から低下した。

輸出受注や生産が鈍化したためで、中国経済が底堅さを維持しながらも2013年終盤に幾分勢いを失ったことを示した。

PMIは50を上回ると景況の改善を示し、下回ると景況の悪化を示す。

12月PMIは、エコノミストの予想51.2を下回った。

すでに多くのエコノミストが、7─9月に持ち直した中国経済が10─12月に減速すると予想していた。

民生証券のエコノミスト、LiHeng氏は「内需、外需とも予想より低調だった。国内では、流動性のひっ迫が工場の生産や受注を圧迫した」と指摘し「中国経済は幾分、下向きの圧力を受けているが、減速の程度は軽微にとどまっている。来年のトレンドを注視する必要がある。われわれは、第4・四半期の国内総生産(GDP)伸び率を7.7%、2014年第1・四半期も同程度と予想している」と述べた。

12月PMIの構成項目をみると、新規輸出受注が49.8に低下。7月以来初めて50を下回り、外需の弱さを示した。生産も54.5から53.9に低下した。

雇用は49.6から48.7に低下し、一段と低迷した。

PMIの算出に協力している政府系シンクタンク、国務院発展研究センターのエコノミスト、ZhangLiqun氏は、12月PMIの低下は若干の成長減速を示すと指摘。鉱工業生産の伸びが今後鈍化するとみられ、輸出の伸びも減速する可能性があるとの見方を示した。


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