【経済の話】中国が小規模企業の支援強化、金融機関に融資拡大要求

中国が小規模企業の支援強化、金融機関に融資拡大要求

ロイター 7月24日(木)2時30分配信

中国が小規模企業の支援強化、金融機関に融資拡大要求

 7月23日、中国は、小規模企業や農業部門の支援策を強化する方針を示した。写真は北京の人民銀行で2012年10月撮影(2014年 ロイター/Barry Huang)

[北京 23日 ロイター] - 中国の国務院(内閣に相当・直属機関)は23日、小規模企業や農業部門の支援策を強化する方針を示した。民間銀行や中国人民銀行中央銀行)に融資を増やすよう求める。

国務院は定例会議を開き、多くの小規模企業が依然資金難に直面し、景気リスクが高まる恐れもあるとの認識を示した。

このため閣議では、人民銀行が小規模企業や農業セクターへの与信を拡大するため、再融資や再割引のプログラムを拡大する方針が示された。

国務院はオンライン上の声明で「特に小規模企業が、引き続き資金調達難に直面している」と指摘。「このことは、企業の重荷となるだけでなく、マクロ経済政策の効果を弱め、金融リスクを招く」とした。

小規模企業の資金難を軽減するため、国務院は各金融機関に対し、融資承認までにかかる時間を短縮するよう求めた。

国務院は小規模企業向けに、資金調達経路などをさらに開発し、企業ニーズにこたえる金融機関を新設する方針も示した。

また、金融機関は顧客を集めようと、過度に高い預金金利を設定してはならないとした。企業の借り入れコストを下げるため、不要な金融仲介機関を市場から排除する方針だ。

国務院は「穏健な金融政策の実施を継続し、信用構造を改善、再融資や再割引プログラムの効力を高め、適切な信用の伸びを維持していく」とした。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140724-00000007-reut-bus_all
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