【経済の話】<米国>量的緩和さらに縮小…FRB「景気、再び勢い」

<米国>量的緩和さらに縮小…FRB「景気、再び勢い」

毎日新聞 6月19日(木)11時43分配信

 【ワシントン平地修】米連邦準備制度理事会FRB)は18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和の縮小継続を決めた。景気回復の継続を踏まえ、7月から国債などの資産購入額を現行の月450億ドルから350億ドルに減らす。終了後の声明で、景気の現状について「最近数カ月の経済活動は再び勢いを増している」と指摘した。FRBのイエレン議長はFOMC後の記者会見で、今後の利上げ時期について、「景気の進展次第だ」と述べ、慎重に判断する姿勢を示した。

 FRBは昨年12月から毎回の会合で100億ドルずつ資産購入の縮小を決めており、今回で5回連続となる。事実上のゼロ金利政策の維持も決定するとともに、量的緩和の終了後も「相当期間」はゼロ金利を継続する方針を改めて表明。また、イエレン議長は会見で、今後の利上げなど金融政策の正常化に向けた「出口戦略」の手法を議論し、年内に説明すると述べた。

 また、同時に発表した経済見通しは、年明けの寒波による一時的な景気減速を反映し、今年10〜12月期の実質国内総生産(GDP)の成長率を2.1〜2.3%とし、前回3月の予想(2.8〜3.0%)を下方修正。ただ、「経済活動は盛り返した」として、15年の成長見通しは据え置いた。今年10〜12月期の失業率の見通しは6.0〜6.1%と、前回(6.1〜6.3%)から改善させた。今回の会合から、新たに就任したフィッシャー副議長とブレイナード理事が加わり、政策決定は10人の全会一致だった。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140619-00000028-mai-bus_all
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