【経済の話】「ホワイトカラー・エクゼンプション」の対象職種を限定検討へ 産業競争力会議

「ホワイトカラー・エクゼンプション」の対象職種を限定検討へ 産業競争力会議

産経新聞 5月27日(火)10時56分配信

 政府の産業競争力会議が進める労働規制の見直しで、労働時間規制を適用しない「ホワイトカラー・エクゼンプション」の対象職種を限定する方向で検討されていることが、27日わかった。労働者が仕事を自らの裁量で調整や管理ができる企画部門の会社員や金融機関のファンドマネージャーなどの一部の専門職を対象とする。28日の産業競争力会議で民間議員が提案する。

 民間議員の提案では、労働者側に一定の裁量がある専門性の高い職種に限定して、本人の同意を前提に導入を可能とする一方で、小売店での販売職やトラックの運転手などは対象外とするとしている。労働時間と成果の関係に応じて対象職種を線引きし、労働者側から懸念されている、なし崩し的な導入を防ぐ狙いがある。

 また、長時間労働を防ぐために、労働時間の上限や休暇の最低限の取得日数といった労働者の健康管理を行う仕組みも併せて導入。長時間労働を強要するなどの悪質な企業への指導や罰則も強化する。

 収入基準については、4月の産業競争力会議で民間議員が提言した、「年収1千万円以上」を軸に調整する。


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