【経済の話】1月の新興国総合PMI、4カ月ぶり低水準=HSBC

1月の新興国総合PMI、4カ月ぶり低水準=HSBC

ロイター 2月10日(月)13時16分配信

1月の新興国総合PMI、4カ月ぶり低水準=HSBC

2月10日、HSBCが発表した調査によると、1月の新興国の総合購買担当者景気指数(PMI)は51.4と4カ月ぶりの低水準となった。写真はトルコリラを数える男性。イスタンブールで1月撮影(2014年 ロイター/Murad Sezer)

[ロンドン 10日 ロイター] -HSBCが10日に発表した調査によると、1月の新興国の総合購買担当者景気指数(PMI)は51.4と4カ月ぶりの低水準となった。指数の低下は2カ月連続で、昨年の平均の51.7や、前年同月の64.1を下回った。主要新興国のブラジル、中国、ロシア、インド(BRIC)のサービス業が半年ぶりの水準に低下したことが影響した。ただ、景気の拡大・縮小の節目となる50は上回った。

新興国の総合PMIは、HSBCが新興17カ国の約8000社の購買担当者に調査した結果が基となっている。

調査によると、製造業や輸出には一部で回復がみられたものの、中国の工業生産は節目の50未満に低下したほか、ブラジルの製造業の成長が鈍化。ロシアとインドネシアの生産量も減少した。一方、インド、ポーランド、台湾、メキシコでは底堅い成長がみられた。

HSBC新興国市場調査責任者、パブロ・ゴールドバーグ氏は「結果が良かった国のうちメキシコ、ポーランドチェコでは、先進国市場の回復を受けて明らかな景気循環的回復がみられる」と指摘。「対照的にトルコ、ブラジル、ロシア、インドネシアでは指数が低下した。対外均衡が悪化し、金融緩和ができなかったり、引き締めを余儀なくされたりした」と説明した。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140210-00000040-reut-bus_all
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