【経済の話】マルニチH:農薬混入で社長辞任へ、準社員逮捕-業績下方修正

マルニチH:農薬混入で社長辞任へ、準社員逮捕-業績下方修正

Bloomberg 1月26日(日)14時13分配信

  1月26日(ブルームバーグ):マルハニチロホールディングスは、同社子会社が製造した冷凍食品から農薬が検出された事件で、久代敏男社長が3月31日付で引責辞任すると発表した。また、今期(2014年3月期)の業績見通しも下方修正した。

マルハニチロが26日、ホームページで公表した社長名での「お詫びとお知らせ」によると、子会社のアクリフーズ群馬工場に勤務していた準社員が、意図的に農薬を混入させた疑いで逮捕される事態となったことについて、事実とすれば「痛恨の極み」だとした。

事件の経緯などについては捜査の進展を待つとする一方、グループ全体の食品安全管理を含めた品質保証体制、危機管理体制が不十分だったとの認識を示した。同社は久代社長のほか、品質保証担当の常務、アクリフーズの社長についても引責辞任するとの処分を発表した。

今後については社外有識者からなる第三者検証委員会を1月31日付で設置、早期に今回の事態に関する専門的検証と再発防止に向けた提言を得たいとしている。

また、同社が25日付で発表した文書によると、製品自主回収による売上高への影響などを理由に、連結当期純利益予想を45億円に下方修正した。従来予想は70億円だった。

マルハニチロは、昨年12月にアクリフーズ群馬工場で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出されたとして自主回収を進めていた。これを受けて群馬県が立ち入り調査を行い、厚生労働省も注意を呼び掛けていた。

ブルームバーグ・ニュースは26日、マルハニチロに電話取材を試みたが応答はなかった。

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