【経済の話】11月対米証券投資は166億ドルの売り越し、株売り越し目立つ

11月対米証券投資は166億ドルの売り越し、株売り越し目立つ

ロイター 1月17日(金)1時31分配信

11月対米証券投資は166億ドルの売り越し、株売り越し目立つ

1月16日、昨年11月の海外投資家による対米証券投資は166億ドルの売り越しで、前月の大幅買い越しから状況が一転した。写真はニューヨーク証券取引所前で2011年5月撮影(2014年 ロイター/Shannon Stapleton)

[ニューヨーク/ワシントン 16日 ロイター] -米財務省が16日発表した、昨年11月の海外投資家による対米証券投資は166億ドルの売り越しで、前月の大幅買い越しから状況が一転した。

株式スワップなどを除く長期有価証券が293億ドルの売り越しで、売り越し額は5カ月ぶりの大きさとなった。10月分の買い越し額、287億ドルを打ち消した。

長期資産の売り越し額は1月以来、927億ドルに達した。

BNYメロンのシニア通貨ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は「長期トレンドは心配で、ドル相場に負の影響がある」と話した。

株式の売り越しが70億ドルと目立ち、10月買い越し額の78億ドルをほぼ帳消しにした。

株式の投資動向についてウールフォーク氏は疑問を示す。先進国の株式市場が新興国をアウトパフォームし、株式相場の勢いが債券市場を上回るという重要なトレンドがあると、大手銀の間で認識が一致しているためという。

米国株式市場の急上昇を受け、11月までに一部海外投資家が株式投資を控えた可能性があると同氏は分析する。そのうえで、12月か1月に幾分買い戻しの動きがあると予想している。

11月は財務省証券が34億ドルの売り越しとなったが、中銀などの公的機関は102億ドルの買い越しだった。

日本と中国の財務省証券買い越し額は計242億ドル増えた。

社債や政府機関債は売り越し、米投資家は国内の株式や債券より多くの資金を国外に投じた。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140117-00000009-reut-bus_all
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