【経済の話】14年の世界不動産投資、7年ぶり高水準に=報告書

14年の世界不動産投資、7年ぶり高水準に=報告書

ロイター 12月28日(土)1時34分配信

[ロンドン 27日 ロイター] -不動産コンサルタントのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、世界の不動産市場についてまとめた報告書で、2014年は投資額が7年ぶり高水準に達するとの見通しを示した。

金融市場への信頼感の高まりや欧州、アジアでの投資の活発化などが追い風になるとしている。

報告書によると、2013年の世界の不動産投資額は前年比8.4%増の9780億ドルになる見込みで、14年は最大15%増と予想している。予想通りなら、先の金融危機の前年に当たる2007年以来の高水準となる。07年の投資額は1兆2500億ドルだった。

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの欧州・中東・アフリカ(EMEA)担当リサーチ責任者デービッド・ハッチングス氏は「多くの地域で見られる楽観姿勢や(投資)活動の拡大の背景には、世界経済が安定に向かい、金融の不均衡が是正されつつあるとの見方がある」と分析。こうした状況がリスク選好を強め、世界的な投資拡大に表れていると指摘した。

地域別では、メキシコやブラジルをはじめ米州が18─20%増と大きく伸びる見通し。

欧州・中東・アフリカ(EMEA)は海外からの投資が回復すると予想されている。

アジアは最大7%増と伸びは鈍化するものの、近年よりもボラティリティが低下するとみられている。インドネシアやフィリピンなどに投資家の関心が向けられる見通しだ。


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