【経済の話】世銀傘下のIFC、中国銀行間債券市場に120億元投資へ

世銀傘下のIFC、中国銀行間債券市場に120億元投資へ

ロイター 12月27日(金)14時28分配信

[上海 27日 ロイター] -世界銀行傘下の途上国民間セクター支援機関である国際金融公社(IFC)は、中国人民銀行中央銀行)との間で、同国の銀行間債券市場に120億元(19億8000万ドル)を投資することで合意した。中国の民間企業に人民元建て融資を提供する能力が拡大するとしている。合意は26日付。

IFCは外国機関としては早い段階から中国の資本市場に参加。2005年には海外の発行体として初めて「パンダ債(海外の発行体が中国本土で発行する人民元建て債券)」を発行した。また、今年2月には香港でオフショア人民元建て債券(点心債)を発行した。

IFCによると、こうした債券発行により調達した資金は健康やファイナンス、その他「主要サービス」に携わる企業への融資に活用した。

人民銀行のデータによると、国内における債券取引の94%を占める中国銀行間債券市場の残高は10月末時点で27兆4000億元。全体の約3分の2は、非営利銀行が発行した政府債や政府保証債が占めている。

銀行間債券市場への外国勢の参加はここ数年拡大しているものの、極めて限定されており、清算機関のデータを基にしたロイター推計では、11月末時点の残高のうち外国勢が占める割合は約2%にとどまっている。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131227-00000058-reut-bus_all
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