【経済の話】<みずほ>委員会設置会社に移行へ 暴力団融資で

<みずほ>委員会設置会社に移行へ 暴力団融資で

毎日新聞 12月26日(木)11時17分配信

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は26日、傘下のみずほ銀行暴力団員らへの融資を放置した問題を受け、来年6月をめどに社外取締役の権限が大きい「委員会設置会社」に移行する方針を固めた。人事面などでみずほの前身となった旧3行(富士、日本興業、第一勧業)意識の弊害を払拭(ふっしょく)し、経営の透明性を高める狙いだ。

 問題融資を巡り、金融庁は26日、みずほ銀に一部業務停止命令を出し、みずほFGにも業務改善命令を出す方針を固めている。これを受けて佐藤康博社長(銀行頭取を兼務)が記者会見し、改めて再発防止策などを説明する見通しだ。

 委員会設置会社では役員人事を決める「指名委員会」、報酬を決める「報酬委員会」、業務を適切に行っているか監査する「監査委員会」の3委員会を設置。各委員会のメンバーの過半数社外取締役が占める。みずほは問題融資を放置した経営体質、経営陣の認識の甘さが問われており、「社内組織の変更という小手先の対応では不十分」との批判も出そうだ。【谷川貴史】


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131226-00000034-mai-bus_all
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します