【経済の話】<スターフライヤー>10月に山口宇部−羽田を1日3往復

スターフライヤー>10月に山口宇部−羽田を1日3往復

毎日新聞 6月13日(金)12時19分配信

 経営再建中のスターフライヤー北九州市)が10月、山口宇部羽田線に1日3往復で就航することが分かった。羽田空港乗り入れには各社の「発着枠」があるため、代わりに北九州線1往復と福岡線2往復の減便を検討している。減便の内訳は最終調整中だが、特に北九州線の減便については、北九州市や地元出資企業などの反発も予想される。

 関係者によると、同社の筆頭株主であるANAホールディングスが、傘下の全日本空輸(ANA)の国内路線再編の一環として、スタフラに羽田便の組み替えを求めた。

 北九州−羽田線は2006年の就航以来の基幹路線で、現在1日12往復している。福岡−羽田線は昨春、1日5往復を10往復に増便した。ANA出身で今月25日の株主総会で社長に就任予定の松石禎己(さだみ)執行役員は4月、毎日新聞の取材に「北九州線の減便はしない」と明言していた。

 ANAは現在、山口宇部羽田線で1日5往復を運航しているが、自社機での運航を3往復減らし、スタフラとの共同運航にする。その分の機材を、日本航空など他社との競合路線や未就航路線に振り向ける計画だ。

 宇部線就航により、スタフラは、関西−羽田、福岡−中部を含む全5路線で、ANAとの共同運航便を持つことになる。ANAが一定の座席数をスタフラから購入するため、スタフラは、安定した収益確保が見込める。

 スタフラは14年3月期決算で、最終(当期)損失30億円を計上し5期ぶりに赤字転落し、米原慎一・前社長が引責辞任した。経営再建のため、人員削減と路線の見直しを進め、既に北九州−韓国・釜山線や福岡−関西線を運休した。【石田宗久】


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140613-00000051-mai-bus_all
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します