【経済の話】中国の吉利汽車、コスト削減などに向けブランドと販売網統合へ

中国の吉利汽車、コスト削減などに向けブランドと販売網統合へ

ロイター 4月21日(月)13時21分配信

[北京 18日 ロイター] -中国自動車メーカーの吉利汽車ジーリー)<0175.HK>は18日、販売のてこ入れとコスト削減に向けた組織再編の一環として現行の3つの車両ブランドを「ジーリー」ブランドに統一する計画を発表した。北京自動車ショーに先立つ記者会見で幹部が明らかにした。

同社は現在中国で「エムグランド(帝豪)」、「グリーグル(全球鷹)」、「エングロン(英倫汽車)」ブランドの車両を3つの異なる販路を通じて販売している。

また現在900以上のディーラーからなる販売網の合理化も進めている。幹部らによると、ディーラーの数は削減される可能性があるが、詳細については言及しなかった。

ブランド戦略と販売網の見直しで、ジーリーは2009年に複数の車両ブランドを導入以降低迷している販売のてこ入れを狙っている。

同社は19年までに販売台数を、今年の予想販売台数58万台の2倍以上の約120万台に引き上げる計画だ。

同社の販売台数は09年は前年比59%増だったが、この2年間の年間伸び率は15%前後まで落ち込んでいる。13年は前年比14%増の54万9468台だった。今年1─3月の販売台数は、昨年開始された組織再編が行われていることもあり前年同期比37%減となった。

中国自動車市場の今年の伸び率は約10%と見込まれ回復しつつある一方、中国の自動車メーカーは全体的に、米フォード・モーター<F.N>やゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>、独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>など外資系自動車メーカーとの競争で市場シェアを奪われている。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140421-00000048-reut-bus_all
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します


【おすすめサイト】
経済ニュースが満載!FX・金融・財テク情報発信基地