【経済の話】ギリシャ国債上昇、格上げめぐる期待で

ギリシャ国債上昇、格上げめぐる期待で

ロイター 4月5日(土)3時5分配信

[ロンドン 4日 ロイター] - 4日のユーロ圏金融・債券市場では、ギリシャ国債が上昇。ムーディーズが同日発表する格付け見直しでギリシャの格付けを引き上げれば、同国が月内に目指している国債市場への復帰が円滑に進むとの見方が高まっている。

RBSなど複数の銀行は、ムーディーズギリシャの格付けを最大2段階引き上げると予想する。依然としてジャンク(投機的)等級にとどまるものの、ムーディーズによる格上げは債務再編以来初めてとなるギリシャ国債発行への追い風になるとみられている。

トムソン・ロイター傘下のIFRによると、ギリシャは5年債発行で20億ユーロ(27億5000万ドル)を調達する計画。今月中に実施される見通しだが、一部の市場参加者は、早ければ来週にも実施されると見込んでいる。

ギリシャ10年債利回りは小幅低下し、6.15%となった。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が前日、「低インフレが過度に長期化するリスクに効果的に対処するため、理事会は責務の範囲内で非標準的措置も活用する決意で一致している」とし、量的緩和(QE)を含む追加緩和の選択肢があることを強調したことを受け、他のユーロ圏周辺国債利回りも軒並み低下した。

独紙フランクフルター・アルゲマイネはこの日、中銀筋の話として、ECBがQEの一環として、1兆ユーロ(1兆3700億ドル)の証券買い入れ案を策定したと報じた。

イタリア10年債利回りは3.186%と、過去最低をつけた。スペイン10年債利回りも7ベーシスポイント(bp)低下の3.19%と、8年半ぶり低水準を更新した。

ポルトガル10年債利回りも8bp低下の3.90%と、4年ぶり低水準をつけた。

独連邦10年債利回りは5bp低下し、1.56%。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140405-00000016-reut-bus_all
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